欧州の街角にあるカフェの佇まい。粋を極めたお味噌汁専門店。「MISOJYU(ミソジュウ)」

和食

2018年6月、浅草の中心地・雷門の傍に開店した「MISOJYU」。打ちっ放しの外壁にガラス扉、テイクアウト用のカウンターと小窓、ヨーロッパの歴史ある街並みにマッチしそうな古くから続くカフェの佇まいはフォトジェニックで、誰もがつい足を止めてしまう。

ここは、書道家の武田双雲氏が結成した「TEAM地球」がプロデュースするこだわりの創作お味噌汁専門店。たくさんの外国人観光客が訪れる日本の歴史と伝統を今に伝える街・浅草。様々なカルチャーの交じり合うこの街を象徴するお店なのだ。

武田双雲氏の書が飾られた店内には懐かしくも新しい和の香り。

オーナーのエドワード・ヘイムス(エディ)さんは、仕事を通じて武田双雲氏と知り合い、すぐに意気投合。二人は同時期に「オーガニックカフェ」に興味を抱き、武田双雲氏が神奈川藤沢市・鵠沼海岸にオーガニックカフェ「CHIKYU FARM TO TABLE」をオープンさせた。

エディさんが続いて着目したのが「発酵」。中でも世界が注目する日本独自の発酵食品である「味噌」は「旨味」をも兼ね備えており、サイドメニューとして日本の食卓に並ぶ「味噌汁」に高いポテンシャルを感じた。「味噌汁」の具材や出汁に極限までこだわりメインメニューへと昇華させ、おにぎりなどのサイドメニューを添えれば日本が世界に誇る伝統的な「完全食」が出来上がる。その「完全食」をここ浅草から世界へと発信させるために開店したのが「MISOJYU」なのだ。

厳選された素材の味を極限まで引き出した究極の味わい。

お店で提供される味噌汁には、エディさんのこだわりが詰まっている。出汁は北海道産の真昆布と、その時期に旬を迎えた削りたてのカツオ節を築地市場から毎日仕入れブレンド。味噌は島根県で作られる『有機やさかみそ』。自然豊かな中国山地の土壌と奥山の清水で育てられた手間暇かけてじっくり熟成させた味わいは、まろやかな口当たりと程良い甘さが特長だ。味噌汁に仕立てれば、素材そのものの味をしっかりと引き出してくれる。

京都大原から直送で送られてくる京野菜、甘味と香り豊かな国産大豆とミネラル豊富な国内産のにがりで作られた油揚げ、栄養価が高く、えぐみも少なく美味しいと言われる栽培過程で間引かれた野菜など、オーナーが直接やり取りして仕入れる食材をその素材に合った調理法で仕上げている。

旬の物を旬の季節に食す。シンプルで贅沢なおにぎり。

味噌汁に主役を譲ったサイドメニューにも、エディさんのこだわりが隅々にまで行き届いている。おにぎりに使われるお米は、五つ星マイスターが監修した体に安心・安全な無農薬栽培のお米のみを厳選したブレンド米。山形県の『こしひかり』をベースにし、茨城県産品種『ミルキークイーン』を混ぜ合わせることで、もっちりとして冷えても変わらない美味しさに仕上げている。

炊きあがったお米は、おひつに入れられゆっくりと冷まされながら余分な水分が飛ばされていく。それによりお米の一粒一粒がしっかりと立ち、冷めてもなおふくっらとした、おにぎりに最適なご飯が出来上がる。日本の伝統的な調理法がしっかりと継承されているのだ。

味噌汁とおにぎりという日本のトラディショナルな食を提供しながらも、一歩店に足を踏み入れれば、洋風や中華など、様々な食卓の香りが漂ってくる。栄養と旨味のバランスの優れた稀有な「発酵食品」の完全食として味噌汁を世界に発信していきたいというエディさんの理想が、ポタージュからポトフなど世界のさまざまなスープと味噌とのコラボレーションを実現させた。さまざまな国の調味料や風味との相性の良さにも、味噌の持つポテンシャルの大きさを感じるそうだ。

海外からもたくさんの人々が訪れる浅草の地に生まれた「MISOJYU」は、エディさんの幅広い食への見識と様々な人とのつながりによって形となった。ほの暗いこだわりの珈琲店を改装した明るい店内に飾られた書や和みを感じる内装に囲まれ、旬を迎えた食材を旬の時期に味わう。なんとも贅沢な空間なのだ。

MISOJYU
住所  : 東京都台東区浅草1-7-5
営業時間: 8:30~19:00
定休日 : なし
電話番号: 03-5830-3101

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