インテリアにドリンク。随所にこだわった空間での“体験”とは。「Sensing Touch of Earth(センシングタッチオブアース)」

カフェ・喫茶

調理道具を求め様々な料理人が足を向ける「合羽橋道具街」。ここには全国各地、日本だけでなく遠く離れた海外からも日々沢山の人が訪れる。食器や包丁などまっすぐ通りの端から端まで調理器具が並ぶこの通りは、道具屋が増え始めた100年ほど前から下町の雰囲気を色濃く残している。

特有の温かい空気感に安らぎを感じつつ何気なく歩いていると、突然ふっと空気が変わった。

全面ガラス張りの軒先から見えたのは東海岸を思わせるおしゃれな店内。扉からはゆったりとした音楽とほろ苦いコーヒーの豊かな香りが溢れ出ている。日本の下町情緒から一変、いきなり外国に来たかのような気分だ。

合羽橋道具街の中心地にこんなにもおしゃれなカフェがあるとは知らず、自然と扉へ吸い込まれた。

様々な角度から楽しめる空間

開放感のある高い天井。打ちっぱなしの壁にシックな家具が映える。ライトや、飾っている絵も何もかもおしゃれで独自の個性を放っている。また、ゆったりと流れている音楽は広々した空間に反響しており非常に心地が良い。知る人ぞ知るJBLスピーカーの名機「Paragon」を使用しているのだとか。

ひとつひとつが素晴らしいこの空間。それもそのはず。カフェの奥には建築関係の会社のオフィスルームで、設計や内装も全てオリジナルでデザインされたそうだ。1階はカフェ、2階は雰囲気別のインテリアショールームやレンタルもできるシアタールームの複合施設になっている。

特に近頃はライブビューイングやオンラインでの上映会などが非常に多い。家では味わえない最高のオーディオ環境が備わったシアタールームでコーヒーを片手に楽しむ方々も多いそう。多様な楽しみ方ができるこの空間。魅力に満ち溢れていて見るものすべてに心が躍る。

市場およそ5%の貴重なコーヒー豆

複合施設の入り口に構えるカフェ「Sensing touch of earth」。ここは合羽橋道具街の中心地。 食材や食器のプロが多い土地でもあるため、そんなプロの方々にもご提供できるような高品質のものを提供しようと意識しているのだと言う。

特に素材へのこだわりが強く、使用されている主なコーヒー豆は「スペシャルティコーヒー」と呼ばれるもの。厳しい基準をクリアし、美味しさと品質を認められた市場のおよそ5%しか認められていない貴重で価値の高い豆なのだそうだ。ここでは複数のスペシャルティコーヒー豆を取り扱っていて、夏はすっきり系、冬はしっかりコクがある味わいなど、スイーツや季節に合うようにカスタマイズして提供している。

こだわりはコーヒーだけではない。「抹茶ラテ」は静岡県産の有機栽培で育てた貴重な茶葉を使用。甘さを抑えてなるべく素材の味が引き立つような味わいにしてる。

プロにも提供できるものを。そんな高品質にこだわったドリンクは一体どのような味わいなのだろうか。

美味しさへの追求から生まれたひと手間

店長の大里(おおさと)氏は、フレンチプレスのコーヒーとカフェラテが特に人気が高いと言う。フレンチプレスとは、ハンドドリップとは違い、専用の器具に入れたお湯にフィルターをかけることなく直接豆を押し入れコーヒーを抽出する手法。苦み、油分が逃げることなく、ダイレクトに豆の味わいを感じることができるのだという。

今回は、2大人気のフレンチプレスコーヒーとラテアートも楽しめるカフェラテをいただいた。

店内の音楽やディスプレイされた写真に目を移しつつ穏やかに出来上がりを待つ。フレンチプレスコーヒーはオーダーを受けて豆を挽くのだという。より高品質を求めるお店ならではのこだわりだ。ミルで豆を引いているガリガリとした音を聞きながら待っている豊かな時間。期待に胸が高鳴る。

バリスタが淹れる視覚にも楽しいラテアート

提供されてまずラテアートの美しさに目を奪われる。お店のスタッフは皆さん他のカフェで修業したバリスタ。味だけでなく視覚でも楽しんで欲しいとのことでラテアートをしているのだそう。カップもラテアートに適したものを使用しているのだという。どちらもすぐに味わいたいが、まずは引きたてのフレンチプレスコーヒーを一口。驚いたのは濃厚なコク。ミルクを入れていないノーマルなブラックコーヒーでは味わった事の無い口当たりの良いまろやかさがある。また、凝縮された苦み、香ばしさが心地よく鼻から抜ける。非常に上品で、豆の香り、苦み、コクがひとつひとつ立っており、逃さずしっかりと抽出された油分がコクとなり苦みを包んでくれているようだった。初めて味わった濃厚で芳醇なコーヒー。感動するほどに美味しい1杯であった。

ラテアートが崩れるのがもったいないが、冷めないうちにとゆっくりカップを口に運ぶ。暖かでふわふわしたたっぷりのミルクにほっと心が休まる。ミルクに包まれた濃厚なエスプレッソの味わいが口だけでなく体中に広がっていくような感覚。エスプレッソは「LA MARZOCCO(ラ・マルゾッコ)」と言うイタリア製のものを使っているそう。海外製のエスプレッソマシンは良質なものが多く、イタリアから取り寄せてきたのだという。

ここだけの“体験”

同店の良いところは、店内のデザインや、店内で過ごす“体験”だという大里氏。素晴らしい内装にインテリア、至高の環境での音楽にこだわりの詰まったドリンク。ひとつひとつが抜かりなく、素晴らしさを伝えたいという気持ちがあるからこその空間。ここで味わう体験は、他では味わえない。

合羽橋ならではといったら、常連さんの気軽さと外国人観光客の方の多さだと言う。今はなかなか旅行に来れない情勢だが、以前は海外、特にヨーロッパの料理人にかっぱ橋は非常に有名なため、観光客の方が7割と、多くいたのだそう。その内装から、母国のカフェに居るようだと話してくれる方も多いようだ。下町ということもあり、「来たよ」と声をかけて気軽によく来てくれる常連も多い。その人たちのためにも、様々なメニューを季節や旬に合わせて次々と考案しているのだという。

細部に渡るこだわりが生んだこの圧倒的な空間。随所にホスピタリティと情熱を感じるこのカフェでの滞在は素晴らしい経験であった。

フレンチプレスコーヒーやカフェラテ、その他にも美味しいのドリンクは沢山。カフェとしてだけでなく、その空間自体を、いつもとは違う非日常をぜひ多くの人に体験して欲しい。

Sensing Touch of Earth(センシングタッチオブアース)
住所  :東京都台東区松が谷3-1-12
営業時間: 11:00~18:00
定休日 :不定休
電話番号:080-7808-5622

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