Stay SAKURA Tokyo 浅草 横綱 Hotel(ステイサクラトーキョーアサクサヨコヅナホテル)

ホテル

九重部屋。1931年に井筒部屋より独立。1970年にはウルフの名で親しまれた大横綱千代の富士が入門。そこから更に名を馳せ、歴代で3名の横綱。1名の大関を輩出した由緒ある相撲部屋である。相撲部屋は両国国技館のある墨田川を挟んで東、両国付近に多く集まる。現在は墨田区に、今年は葛飾区に移転予定の九重部屋。それ以前は、墨田川より西側の浅草という珍しい立地に構えていた。

いつになくあまり触れた事のなかった相撲部屋について色々と調べてみる。というのも、今は無き浅草九重部屋の跡地にホテルが出来たのだ。初めは普通のホテルを建てたものだとたかをくくっていたが、調べると屋号に「横綱」の文字が。場所の歴史をコンセプトとしたこのホテル。ここでの体験は一体どの様なものなのだろう。

多くの人々に刺さる高いホスピタリティ

Stay SAKURA Tokyo 浅草 横綱 Hotelの運営であるSTAY JAPAN株式会社は京都で始まった。会社設立当時の3年ほど前のこと。医療品や家電など、島国でありながらも発達した技術を誇っている日本。噂を嗅ぎ付けた中国圏の観光客が多く来日するのは毎日のニュースを見る限りでも明らかであった。そのおかげもあり観光業は潤っていたかにも思えるが、世界的な観光地としての知名度はまだまだ。受け入れる体制もままならない状況下。宿が不足している為、折角日本に来てもらっても泊るところすら自由に選べなかったという。

豊かな四季と日本の歴史を感じられる美味しいご飯。観光地としてのポテンシャルは十分過ぎるほどだが、どこかもどかしい。この由々しき事態に一足早く動いたのは当時の京都市長。招き入れるための様々なPRに加え、受け入れ態勢の充実。元々不動産業を営んでいた知人の高橋氏に掛けた一声がきっかけでSTAY JAPAN株式会社が発足した。

一軒目に作ったのは民宿。そこでのお客様の声を元に改良を重ね、より観光客の方に満足していただける宿を求め続けた。身長が大きい方の為に特注で作ったベッドと広々した浴槽。ハラールやベジタリアンの方など食事に制限のある方に便利なキッチンを全室に付けるなど。非常に高いホスピタリティ。外国の方にはもちろんのこと、その心遣いは日本人のお客様にも多くの支持を集めた。

観光地としての知名度を上げ供給が行き届いた今、各地のオーナーにも縁があり現時点で東京5施設・京都22施設・宮古島:15施設。より満足していただくという確固たるマインドはそのままに続々規模を拡大していった。

コンセプトへのリスペクト

そしてここStay SAKURA Tokyo 浅草 横綱 Hotelは1年前の冬。かつての相撲部屋としての役目を果たし、ホテルへと生まれ変わる。折角歴史の詰まったこの建物をそのまま建て替えるのはもったいない。迎え入れるインバウンドにも相撲の文化を知って欲しい。そんな思いもあり、相撲の文化にリスペクトを込めてリノベーションを施した。

各フロアごとに付いた名前。どれも、過去の相撲の歴史に大きな影響を与えた力士の名になっている。内装のどこをとっても雰囲気十分だ。コンセプトの付いたホテルの中でもかなりの色の濃さを感じる。まるで別の次元に迷い込んだかのようなゆったりとした時間。底知れぬワクワク感に思わず虜になっていた。

よく見ると3階のみ部屋ごとに名前が付いている。この場所にゆかりのある千代と九重だ。何やら特別感を感じるこの部屋を訪れてみると素晴らしい空間が広がっていた。

多様な過ごし方

3階には部屋が2つのみ。8名部屋の千代と10名部屋の九重がある。今回は一番規模の大きい九重を詳しく見ていく。玄関を開き一歩足を踏み入れると、爽やかな木目を基調とした明るく穏やかな空間が。和室が2部屋。ベッドルームが1部屋。廊下に小上がり。リビングには大きなソファーベッドが2つと、広々としていてどこか落ち着く和の雰囲気が漂っている。伝統も感じられて素敵なお部屋。ここでは多様な使われ方をされている。3世帯のファミリーや、女子会。学生の集団旅行に大所帯のバックパッカーなど様々。友達同士で料理をして楽しんだり、子供たちが小上がりで遊んでいるなかゆったり和室でお茶を嗜んだり。外国の方は和室で過ごすことも、もし体に合わなければ広いベッドやソファで寛ぐこともできる。シーンによって色々な過ごし方が出来ると言うのは嬉しいことだ。

先述の通りこの部屋の売りは言い出すときりがないほどに多数。その中でもこのために宿泊する方も多いという特別なものがひとつ。

涼やかな癒しの露天風呂

奥の和室にすりガラスの扉が。外に出てみると大きな釜がある。五右衛門風呂のようだ。露天風呂とは浅草に珍しい。プライバシーの関係から完全に開けてはいないものの、竹垣の隙間から吹く風が心地良い。仕切りの少し開けている場所から覗く中庭の緑が目にも涼やかである。外の音を聞きながらの入浴は何よりのリラックス。日々の疲れも溶けて無くなっていく様な感覚だ。また、同時に2,3人入れるほどの大きさなので一人だとかなり広々。親子で一緒に入ることもできる。露天風呂と別に浴室も完備されているため、順番待ちをすることもない。

先程大人数で泊まることが多いという話をしたが、2名や3名といった少人数で使われることもしばしば。記念日に宿泊することが多く、還暦やカップルの記念日、誕生日に人気なのだとか。部屋の素晴らしさから、リピートしてくれる方は多いという。

暮らすようにステイする

掲げるのは“暮らすようにステイする”ということ。STAY JAPANの提供している場所は、ビジネスホテルの様な用途ではなくゆったり過ごしていただく空間。かと言って格式高いホテルや旅館というと気が張ってしまい思いっきりくつろげない方も多い。事業を展開する上で沢山のお客様とお会いし、最善を考えてきた。そこで辿り着いたのが家で過ごすのと同様にくつろげるアットホームな場所。気が向いた時に料理をしたり、机でちょっとした作業をしたり。温もり溢れる空間で、自由に過ごす。この丁度欲しかった設備に雰囲気。他のホテルではあまり無い体験がここでは可能なのだ。

また、温かい雰囲気を作っているのはお部屋だけではない。今一番力を入れているのはスタッフの育成。ここではインバウンドの受け入れ態勢を強化するため、外国人スタッフが多い。日本観光の不安感を払拭し、親近感を持ってもらう為だと言う。初めはインバウンドの意識のみであったが、思いもよらぬ他の効果があった。外国人スタッフのフレンドリーさである。気を張らずコミュニケーションを取ることでお客様も心地が良い。加えて、他の場所では断られてしまうことの多い、一人一人に寄り添ったサービスも行っている。より楽しんでいただくため、出来る限りのサービスを。スタッフのファンになっていただけるようなそういう育成をしていきたいと話していた。

様々なプランでアプローチ

旅行というと観光をメインに考える方が多い。だが、ここはホテルをメインとして訪問しても素晴らしく思える場所だ。泊まった方の期待を良い意味で裏切ってくれる。

今回お話ししたお部屋以外に4、5、6階のツインや、かつて土俵があった2階の3、4名部屋も。一部のツインのお部屋は広々としたウッドデッキがあり、そこからスカイツリーも望めるというのだ。ニーズに合わせ、シャンパンと洋菓子がセットになったクリスマスプランや、カップルプラン。お部屋だけで楽しめるおこもりプランなど、様々なプランも誕生している。すべての世代へのアプローチ、そしていつでも楽しさとくつろぎを提供し続けるSTAYJAPAN。更に目が離せない。

清掃の徹底に加えて近頃はすべての宿泊客に消毒液のミニボトルをお渡ししているという。最近は観光や宿泊にナーバスになる方が多い。遊びに行けない時期が続く今だからこそ。安全でアットホームなこの至極の空間で、息抜きに来るのも良いのではないだろうか。

Stay SAKURA Tokyo 浅草 横綱 Hotel(ステイサクラトーキョーアサクサヨコヅナホテル)
住所  :東京都台東区浅草3-30-5
定休日 :なし
電話番号:050-2018-7883

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