テイクアウトとデリバリーに特化した浅草かっぱ橋のフードコート。「Grab Diner(グラブダイナー)」

カフェ・喫茶

近年、新しい風が吹き始めている浅草かっぱ橋。メインの道具街にのみ目が行きがちだが少し目線を逸らしてみるだけでまったく違う景色が広がる。田原町駅からかっぱ橋道具街を真っ直ぐ進み終わりに差し掛かった頃一角に何やら気になる看板を見つけた。「Grab Diner(グラブダイナー)」フードコートだと言う。初めて目にするワードだ。食事を提供しているのだろうがどういった形態なのかが全く掴めない。この謎を解くべく「Grab Diner」へ続く地下へ足を踏み入れた。

フードコートとは

足を踏み入れるとそこは想像にないシックでアメリカニューヨークのカフェに迷い込んだかのような空間。本社の「Grab architect株式会社(グラブアーキテクトカブシキガイシャ)」は内装デザインの会社なのだそう。スマートな雰囲気もそのはずだ。それはそうとまずは一番の謎であるフードコートである。Grab architect株式会社専務の坂田(サカタ)氏に話を伺った。

フードコートとは、一か所に複数のお店が仮想店舗として存在し、テイクアウト、デリバリーに特化した新しい飲食店舗の業態。このご時世常に変化する情勢や時短営業など、皆で気軽に外食を楽しむことが難しい。また小さなお子様がいる家庭など尚更気を遣うことであろう。そんな中美味しい食事を気軽に持って帰って自宅でみんな揃って食べることが出来るというのはありがたい。Grab Dinerでは、5つの専門店の味が楽しめるという(2022/2/14現在)。ここまでバリエーションがあると何を選ぶのか迷ってしまうのだが、案外この時間が楽しい。今の気分と相談しつつじっくりと店選びを始めた。

ルウのコクと甘みが引き立つ懐かしの味わい

何だかんだすぐに決まると思いきやどれもこれも魅力的で気が付くと時間が経ってしまう。見ているだけで食欲をそそるようなステーキのお店「ステーキシャーク」や、野菜をメインとしてモリモリ食べられるチョップドサラダのお店「チョップドニューヨーク」。じっくりと火を通したローストビーフがいただける「合羽橋ビーフ」など、フードコートとあってすべて5店舗とも専門店が出しているというのが凄い。全店舗味に妥協がないのだ。一つづつ食べてしまいたいほどの気持ちだが、胃袋に限界があるというのが悔しい限り。吟味をしていく中で決めたのが「カレーの専門店グラブ」だ。

まだ暖かなビニール袋をテーブルに置き、丁寧に中身を取り出す。テイクアウトはお店で食べるのとまた違ったワクワク感があって好きだ。近年流行っているスープカレーやスパイスカレーと違い、濃厚なルウにゴロゴロとお肉や野菜が具沢山に入っている。近頃お店で食べる機会は少なくなった昔ながらのカレー。真っ白なお米ににルウをすくい、早速一口いただく。真っ先に感じるのは野菜の甘み。鼻に抜けるスパイスが香ばしい。まるで小さい頃食べた懐かしいカレーを彷彿とさせる味わいだが、ずっしりと舌に感じる濃厚なコクはさすが専門店と名乗るまである大満足の重厚感。濃厚で具沢山にも関わらずお腹を空かせて帰ってきた子供のごとくモリモリと食べ進めていく。一滴も残さんとばかりに最後の一匙を口に運ぶ。懐かしさはありながらも香りと甘み、コクの衝撃は小さい頃に食べたあのカレーではないことは確かだ。流行りのカレーとは一線を博したある意味変わり種とも言える優しい具沢山カレー。満足感と多幸感に溢れた一杯だった。

幻の豚丼

一緒に購入したアイスアメリカーノで食後の一杯。コク豊かな深煎りのマンデリンで作ったエスプレッソベースのアメリカーノは、さっぱりながらも深みがガツンと来る味わいで、ほんのり残ったカレーのスパイシーさと相性が抜群だ。アメリカーノとカレーを平らげ、他の店舗にも思いを馳せる。これはすぐにリピートの予感。満腹感とは裏腹、決めるときに少し迷っていた豚丼の「幻の豚」が忘れられない。12%の配送手数料で一つから持ってきてくれると言っていたことを思い出し、早速その日の夜温玉豚丼を注文した。

一面に敷き詰められた豚肉と艶やかな温泉卵。しかもスライスではなく厚切りの豚バラ肉を使用している。何と贅沢だろう。焼いた脂身の香ばしさが急速に食欲を掻き立てる。まずは豚肉のみでいただく。噛んだ瞬間、旨味の詰まった肉汁が溢れ出る。特にこだわって作られたという秘伝のタレは甘みとコクがギュッと凝縮。口の中で肉汁とタレが絡み合い、さらに極上の味わいへ変化していく。そこにすかさず白米を頬張る。噛むごとに甘みを増していくホカホカで優しい白米に混ざっていく肉汁とタレ。温泉卵に箸を落とすと中から濃厚な黄身が溶け出てくる。すかさず掻き込みトロっとした卵のまろやかな味わいが豚丼を包み込んでいく。思わず頬が緩むこれ以上に無いほどの幸せのひと時だ。ありがたいのが附属で入っているニンニク、紅ショウガといった味変グッズ。パンチの強いニンニクは、濃い味の豚丼との相性抜群。ジャンクな印象へ変化し一気に掻き込む。最後は紅ショウガでさっぱりと。思わず夢中で食べてしまったこの豚丼。あっという間になくなってしまったその様はまさに”幻”の一杯であった。

みんなで味わう食の楽しみと幸せ

使い馴染みの無いフードコート。そもそもどういった利点があるのか、どんな時に使うのかまだわからないといった方も多いだろう。まず大きなメリットとして、一括で様々な料理が注文できるということだ。昨今、料理のテイクアウト、デリバリーの圧倒的な普及により、仕事終わりや外食の代わりに頼んだりすることも多くなったのではないだろうか。ここでは複数人で注文する時、商業施設のフードコートの様に別のお店の料理を注文できる。しかも窓口は一つなのでテイクアウトの際、別々に頼んで会計という手間も無ければ、デリバリーも別で手数料が掛かるといった余分な出費がない。一人の時と違いみんなで食事をする際、好きなものを各々で選べるというのはありがたい。

Grab Dinerが届けたいのは「食の楽しみと幸せ」。すべての店舗が独立した専門店だからこそ、似通った調味料や手の抜いたレシピを使うことがなくひとつひとつにこだわった余念のない美味しさを提供している。お得に便利にみんなが美味しく楽しい食卓を囲む幸せを体感する。それがフードコートの魅力だと坂田氏は話す。

隅々まで行きわたった気配り

テイクアウト、デリバリーのお店に珍しいウェイティングスペースやフリードリンクの提供といった細やかな配慮。また、ペット連れでも気軽に買い物ができたり、お子様連れのお客様も安心して来店できるようなお店作りが出来ている。様々なシーンに対応したグラブダイナー。日々のライフスタイルがワンランク上がるフードコートを利用してみてはいかがだろうか。

Grab Diner(グラブダイナー)
住所  :東京都台東区松が谷4-1-10 エムビル
営業時間: 11:30~22:00
営業日 :年中無休
電話番号: 03-5830-6148

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